おじさんと風

夜が明ける頃 おじさんと愛犬は散歩する。

そしておじさんはいつも家の近くの一本の大樹の

前にしばらく立ち止まる。

というのもその木の風にそそぐ音が何ともすばらしいからだ。

 

おじさんと愛犬はその木を”風の木”と呼んでいる。

そよ風が吹く日の歌声はまた格別だ。

おじさんは木の名前を調べてみた。

山鳴らしという木らしい。

やまあらし? それは坊ちゃんだ。

我輩はおじさんである。

先人達もこの木の歌を聞いていたのかと我ながら

自画自賛を贈りたい。

 

そして今日も風の歌を聞くためにおじさんと愛犬は立ち止まる。

でも愛犬はそんな歌にもどこ吹く風とにおい取りに忙しい。

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